聖なる ズー。 獣姦とは違う 動物性愛の実態 『聖なるズー』

獣姦とは違う 動物性愛の実態 『聖なるズー』

この作品を世間がどのように受容するのか、楽しみである。 投稿時刻 01:23. 海外マガジン• ズーとは一体何を考え、どんな生活をしている人々なのか。 だから、アクティブパートの人はコミュニティでもやや居心地の悪さを感じているのかもしれない、と著者は考察する。 動物性愛という言葉から獣姦だけを想像すれば、おそらく多くの読者も「受け入れられない」と村井さんと同じ反応を示すだろう。 言われてみれば当たり前なんだけど動物にも性欲が存在して、それを受け止めるのが同種の動物なのか異種の人間なのか、それだけでしかない。 大好きな動物に求められ、自然に事に及ぶセックスのほうが純粋だという見方もできるかもしれない。

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人間と動物。愛と性。赤裸々に綴られた『聖なるズー』のトークイベント

ゼータもオンライン・コミュニティの側面が強く、メンバーたちはチャットなどを頻繁にしながら、支え合っています。 『聖なるズー』では、わたしが見た現実を、素直に書くことを心がけました。 犬にパーソナリティーがある、っていうでしょ。 誰が誰を愛し、誰をパートナーとして選び、誰と性的関係を持ちたいと思ったとして、それを理解や共感はできなくてもお互いの合意のあるものであればその関係を否定しない、というスタンスでいるつもりだけれど、まだ、このズーと呼ばれる人たちと動物との愛は受け入れられないでいる。 フリーズしたのは、書かれているモチーフに衝撃を受け、そしてページから動物の臭いが漂ってくるような気になり、なんで、自分はこの本読んでんだっけ?と思ってしまったからです。 彼らはわたしに、普段は秘密にしていることまで話してくれました。 すると、こんな書き出しが待っていた。

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【第17回開高健ノンフィクション賞】浜野ちひろさん『聖なるズー』が受賞

しかし、それだけが正解とも思いません。 LGBTとか、ダイバシティとか時代のキーワード軽々しく口に出来なくなったこと。 誰も傷付けない限り、セクシュアリティは自由であるべきだと感じた。 はたして将来、「動物性愛」は、LGBTのように、市民権を得ていくのだろうか。 けれど、そこに本当の意味での意志の疎通はあるのか。 ペットを去勢し、去勢しなくても性的欲望を持たない子どものように扱う。

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獣姦とは違う 動物性愛の実態 『聖なるズー』

だが著者は腹をくくって、動物の気配が濃密に漂う空間で、ズーたちと寝食を共にしたのだ。 そんなことを研究して何になるの、となかば呆れられることさえありました。 その視点から生まれるズーたちとの会話には、余人では作れない空気感がある。 ズーたちと動物とのセックスは次のようなタイミングで自然に始まるらしい。 対等であること抜きには、相手の存在を抱え込むことはできませんから。

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『聖なるズー』著者に聞く、「動物性愛者との対話」から考える日本のジェンダー

ノンフィクションライター。 彼らは社会がそれとなしに決めた境界線上の細い道の上を、 愛する動物とともに暮らしている。 著者が取材のために話をきいたズーたちは、20人以上。 車の後部座席には、キャシーという犬(妻)が乗っている。 著者はパッシブ・パートの人々の饒舌さを、暴力性を回避しているからこそのものだと指摘していてたいへん興味深く感じた。

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『聖なるズー』(濱野ちひろ)の感想(49レビュー)

この本を読んでの変化。 」という、一見常識外れの見解も、そこまで本書を読んでくれば、「そうかもしれない」と受け止めることができる。 というのも、本来人間が交わすべき愛情の交換としての性交を知らずにいる筆者が海外の動物性愛者をインタビューするということが危なっかしくてハラハラするからである。 そして本著は「動物とのセックス」という矮小化された「ゲテモノ」扱いされるような本ではなく、もっと広く、セックスとは?愛とは?という議論にまでリーチしているところが興味深い。 インタビュー記事やエッセイ、映画評、旅行、アートなどに関する記事を執筆。 犬のマスターベーションを手伝うズーもいる。

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開高健賞「聖なるズー」濱野ちひろさんインタビュー セクシュアリティーの未来示す|好書好日

本書の登場人物のひとりであるミヒャエルは、一緒に過ごした短い一日の最後に、私に静かにこう言いました。 フェア• もうひとつ触れておきたいのは、本書が興味本位の内容でもなく、 学術的な研究論文でもないという点だ。 お互いにセックスをしたいと思った」。 1977年、広島県生まれ。 早稲田大学第一文学部を卒業後、フリーライターとして活動。 ここから相当踏み込んでいかないと、見えてこないことばかりだと思います。

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「僕の初恋は近所に住んでいたオス犬だった」開高健ノンフィクション賞受賞作家が語る“動物性愛”の世界

「本の中にパーソナリティーっていう言葉が出てきますよね。 性暴力を受けた経験がある著者は、怖さのあまり、熱くもないのに汗が流れたそうだ。 一気に読了した。 というか同じ。 でも、それが真意かどうかまではわからない。 「獣姦」ならわかりやすい。

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